軽口雑話 第14話 ノープロブレムとオッケーラー   
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≫ ノープロブレムとオッケーラー(第14話)

 こちらの英語は英語の中でも超方言ではないかと思います。言葉の合いの手にラー、とかハー、とか付けます。HOW ARE YOU?と聞くとオッケーラーと返ってきます。HOW ARE YOU?でオッケーと返ってくるのも受け答えとしてどうかと思いますが、さらにラーがついてくると調子が狂います。
 ここの電気事情があまり良くないのは衆知の事実です。電圧の変動が激しく+−30%位の幅で上下するそうですからたまったものではありません。その結果として器機ががよく壊れます。ホテルでは部屋の採光を自然にするためだと思いますが、電球が主流で、蛍光灯はほとんど使われていません。電球は定格以上に電圧が上がるとすぐ切れます。私達の部屋の場合、月平均5個の割で切れます。電球はアメリカのGE(ジェネラルエレクトリック)の物が使われています。経費だって大変なものだと思います。
 ある時、部屋の電球が6個切れてたので替えてくれるように頼みました。電球を換えに電気技師と称するインド人が来てチェックして行きました。一旦帰り、電球を一つ持って現れました。一つ替えて次の切れている処をチェックして又戻ります。又電球を一つ持って現れました。こうして一本ずつ取りに帰りチェックを併せて7回も行ったり来たりしました。この間一時間半、私達はいらいらしながら見ていまた。最後にスペアーだと言って6本持って来ました。これを見て、ついに頭に血が上り、なぜ最初から電球を全部持って来なかったのか、文句を付けました。”ノープロブレム”、終わった。”オッケーラー”と言って帰って行きました。
 ある大きな工業団地が出来て、そこへ、いの一番に日本の企業が入り機械を設置し稼働を始めました。処が機械がしょっちゅう壊れます。そこで供給電源の電圧を測って見ると定格220Vの処300Vの電圧で供給されていたそうです。これでは機械が壊れない方がおかしい。と言って管理会社に文句を言うと、まだほんの少ししか入居者がいないので電圧が高いが、入居社が増えれば、220Vになる。だから”ノープロブレム”だ。”オッケーラー”と答えたそうです。日本人から見ると、答えにならない答えです。でもこれはつい最近の話です。




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